August 28, 2006

人間は歩く足である

「人間は考える葦である」と昔の哲学者は言った。
洒落ではないが。

二足歩行するため人間の足は非常に進化した。両手が自由になり、脳の発達につながったのだ。

靴の形をみればその繊細で複雑な曲線でデザインされていることがわかる。

単純な長方形や楕円ではない、流線型とも違う。
歩くためその形が必要なのだ。

もっとも単純な形の履物は下駄かもしれない。
しかし、整地された石畳を歩くため足を保護するの革靴とは違い、下駄は身に付けられる高い床なのである。脚の付いた板に鼻緒が付いただけのようだが、鼻緒の付け方で歩きやすさを生んでいる。
そのデザインのバランス感覚には感心される。